特定非営利活動法人『人と動物の環境協会』のご案内
私たちは、2012年6月、人間と動物のより良い共生環境をつくり上げることを目的に、想いをともにするメンバーの皆様によって、具体的な活動を行う拠点として立ち上げられました。
設立当初から地域のペットショップ及びワンちゃんの飼い主様、公園の管理者様、ペット用品、ペットフードのメーカー様、地域のボランティア様の協力のもと、地域の清掃活動を兼ねた「ワンちゃんのお散歩会」を年数回定期的に開催してまいりました。
協会発足後10数年を経た現在、動物愛護法の大きな制度改革、ペット及び飼い主様の意識向上など、社会で求められる活動も多様化し変化しています。
この度、飼い主様のご事情、ブリーダー様の事情などで保護が必要な動物の里親様紹介活動を開始することとしました。
ペット動物に深い愛情を寄せる皆様のご協力のもと、それらの動物が幸せな終生飼養を迎えられるよう活動してゆきたいと思います。
動物の『いのち』について考える。
私たち人間が暮らしている世界でペットとして飼われている犬や猫のような愛玩動物の他にも農耕や狩猟、運送にかかわる使役動物、肉や牛乳、卵などの畜産にかかわる産業動物などの『いのち』も身近な環境の中での『いのち』です。
そのような産業動物の飼育環境についても最初に目を向けたのは1960年代のイギリスでした。
アニマルウェルフェア(AnimalWelfare)、動物福祉の考え方は「快適性に配慮した家畜の飼育管理」と定義され、家畜やペットを感受性を持つ生き物として尊重し、誕生から死に至るまでストレスをできる限り少なくし、健康で快適な飼育を目指すという考え方で、国際的に認知されています。
アニマルウェルフェアの5つの柱
- 1飢え、渇きからの自由
- 新鮮な餌と水を常に与えてあげること。
- 2恐怖および苦痛からの自由
- 苦痛を避けるような環境と対応がなされていること。
- 3痛み、負傷、病気からの自由
- 病気の予防、適切な診断、治療がなされること。
- 4不快からの自由
- 適切な飼育環境(温度、湿度、清潔な場所)が提供されていること。
- 5動物本来の行動がとれる自由
- 本能や習性など、動物本来の行動ができるようなスペースや環境を確保してあげること。
『5つの自由』の考え方は当然のこと、ペットを飼うときにも心がけることです。
日本でのペットに関する法律は1973年(昭和48年)改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)です。
その後、1999年(平成11年)、2005年(平成17年)、2012年(平成24年)、2019年(令和元年)とほぼ5年ごとに改正を重ねて、ペットに対する私たちの対応は大きく変わってきております。
愛玩動物から伴侶動物へと私たちの心の意識も変化しています。
2012年の改正で「動物の所有者の責務として、動物がその命を終えるまで適切に飼養すること」いわゆる「終生飼養」の徹底が明記されました。2019年(令和元年)の改正ではペットショップやブリーダーの規制が強化され、犬猫の満6歳以上の繁殖が禁止となりました。
そのほかにも飼育スペースの基準など制定され現在に至っています。